ザリガニってどんな生き物?
名前に『カニ』が入っていますが、川や沼にすむ淡水性のエビの仲間です。
共食いをするので、1匹だけで飼育するか、複数飼育する場合は、隠れ家を入れてあげましょう。
成長すると全長10〜12cmくらいになります。大きくなるので水槽やプラケースなどで飼育します。
ザリガニの種類
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●ホワイトザリガニ |
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●ブルーザリガニ |
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●オレンジザリガニ |
【アメリカザリガニ】
北アメリカからやってきて日本各地の川や沼に生息しているもっとも有名なザリガニ。丈夫で飼育が簡単。
ホワイト/ブルー/オレンジザリガニはアメリカザリガニの改良品種で、固定化されているのでその子供も同じ色になります。プチアクアに入っているザリガニはまだ子供なので灰色がかっていたり色が薄いですが、大きくなるにつれてはっきりと発色してきます。
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●フロリダブルーザリガニ |
【フロリダブルーザリガニ】(フロリダのハマーさん)
ブルーザリガニよりも濃い青色になります。フロリダ原産の改良品種。寒さに弱いので冬場は観賞魚用ヒーターがあった方が良いです。
ザリガニの飼い方
【スタート編】
@置き場所を決めましょう
置き場所のポイント
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水平で安定した場所に置きましょう。
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直射日光が当たらない場所に置きましょう。
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エアコンの風が直接当たらない場所に置きましょう。
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電化製品の近くには置かないようにしましょう。
A飼育容器を用意しましょう
プチアクアのザリガニはまだ子供で、どんどん大きくなります。プチアクアのカップのままでは長期飼育できませんので、必ずプラケースや水槽などに移し変えて飼育しましょう。
飼育匹数の目安
- プラケース・・・1匹
- 30cm水槽・・・1〜2匹
- 60cm水槽・・・2〜3匹
※上記はあくまでも目安です。複数飼育すると、共食いをする場合がありますのでご注意ください。
ザリガニは脱走の名人です。コードや流木などを伝って脱走することがありますので、しっかりフタを閉めて脱走を防ぐことができる飼育容器をお選びください。ただし、密閉してしまうと酸欠になってしまうので、必ず空気が入れ替わる穴や隙間を確保してください。
B底砂、隠れ家を用意しましょう
ザリガニは触覚の根元に砂を入れて体のバランス感覚を調整しています。脱皮すると頭に砂をかけて補充するので、水槽には細かい砂を薄く敷きましょう。有害なアンモニアを吸着する『カラーぷちサンド』もおすすめです。
軽く水洗いした容器に、別の容器で水洗いした砂を入れます。
※水洗いの際は洗剤を使用しないでください。
流木や石、植木鉢、塩ビ管などの隠れ家を入れましょう。『ザリガニの隠れ家』がおすすめです。複数を飼育する場合は、入れる匹数よりたくさんの隠れ家が必要です。
C水を用意しましょう
水道水には消毒のため塩素が入っていて、ザリガニにとって良くありません。一晩汲み置くか、『簡単カルキ抜き』で塩素を中和した水道水を使用します。
用意した水とプチアクアの飼育水温が同じくらいになるまで待ちます。
D容器に水を入れましょう
飼育容器にCで用意した水を入れます。
●水深を深くする場合
観賞魚用のろ過器やエアポンプを使用し、水中に酸素が行き渡るようにしてください。投げ込み式のろ過器はろ過とエアレーションが同時にできるので便利です。
●水深を浅くする場合
ろ過器を使用しない場合は、水中の酸素が足りずにおぼれてしまうことがあります。ザリガニは水面から直接空気を取り入れて呼吸することができますので、水深を5〜6cmにするか、流木や石などの足場を作ってあげましょう。
Eザリガニ、水草を入れましょう
水温を合わせておいたザリガニをそっと移します。水草は、ザリガニにとって立体的な足場や隠れる場所となるだけでなく、おやつにもなります。水草に付着している農薬などがザリガニに影響を与える場合があるので、『国産マツモ スタンドパック』など無農薬の水草を使用してください。
【日常管理編】
◆エサの与え方
ザリガニのエサを1日2〜3回、食べ残しが出ないよう少量ずつ与えてください。ザリガニは雑食性で煮干や野菜なども食べますが、水を汚したり栄養が偏ったりするので、ザリガニ専用のエサをおすすめします。食べ残したエサは水質を悪化させるので必ず取り除いてください。
おすすめのエサ
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ザリガニのエサ にごり・ニオイ対策用 |
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ザリガニのエサ イエローマジック |
・・・・善玉菌の力で水のにごり・ニオイを抑えます。ちぎれにくく、食べやすいスティック状。
・・・・ホワイトザリガニを黄色に変化させる不思議なエサ。もちろんこのエサだけで健康に育てることができます。
◆水換えについて
ザリガニはとても水を汚しやすいので、こまめな水換えが必要です。ろ過装置のついている水槽は2〜3週間に1回、ろ過装置のない水槽は1週間に1回、水槽の水量の1/2〜1/3を目安にカルキを抜いた水道水で水換えをしましょう。汚れの度合いに応じて水換えの頻度や交換する水量を調節してください。
◆脱皮について
ザリガニは小さくなったカラを脱ぐことを繰り返して大きくなります。小さいうちは1年に何度も脱皮をおこない、大人になると1年に約2回脱皮をおこないます。食欲がなくなり、カラの色が変化したら脱皮のきざし。尾と甲羅の継ぎ目にすき間ができたらもうすぐ脱皮します。
脱皮直後はカラが柔らかく共食いが起こりやすいので、複数で飼育している場合は別の水槽などに移しましょう。カラが硬くなるのに最低3、4日かかります。脱皮したカラはカルシウムを補給するためにザリガニ自身が食べるので、取り出さないようにしましょう。
◆冬のすごしかた
・アメリカザリガニ(ホワイト/ブルー/オレンジ)
寒さに強いので、冬場もヒーターは必要ありません。部屋の中など、暖かい場所で飼育している場合はそのまま飼育できますが、屋外など寒い場所で飼育している場合は、水温が低くなると活動が止まり、エサも食べなくなります。水深を20cm以上に保ち、隠れ家を入れ、エサをほとんど与えずに春までそっとしておきましょう。飼育水が凍ってしまうような場所で飼育している場合は屋内へ非難させましょう。気温が高くなりザリガニが活動を再開すると共食いが起こりやすくなるため、暖かくなってきたらこまめに観察するようにしましょう。
・フロリダブルーザリガニ
フロリダブルーザリガニは寒さに弱い種類です。観賞魚用のヒーターなどで24℃くらいにして飼育しましょう。